ホーム > 日本銀行について > 講演・記者会見・談話 > 講演・記者会見(2010年以前の過去資料) > 講演・挨拶等 2007年 > 学生向けコンテスト「第3回 日銀グランプリ~キャンパスからの提言~」の決勝における岩田副総裁挨拶要旨

学生向けコンテスト「第3回 日銀グランプリ~キャンパスからの提言~」の決勝における岩田副総裁挨拶要旨

2007年12月15日
情報サービス局

 皆さん、本日はようこそお越し下さいました。「第3回 日銀グランプリ~キャンパスからの提言~」の決勝を開催するに当たり、主催者を代表して一言ご挨拶申し上げます。

 「日銀グランプリ」は、日本銀行による金融教育の取り組みの一つとして、学生の皆さんに、金融・経済の現状と将来について自分達の問題として考え、議論してもらうきっかけになれば、との思いを込めて実施しているものです。

 3回目となる今回は、そうした問題意識に基づき、「わが国金融・経済の課題と明日への処方箋」をテーマに、現在のわが国の金融・経済を見渡して、「今、何が問題か」、「課題を克服し、さらなる発展に繋げていくための処方箋はどのようなものか」という点について考えてもらうこととしました。いわばテーマを広く設定したうえで、学生の皆さんが重要と考える切り口・課題を取り上げ、具体的な処方箋を提言してもらうことを期待した訳ですが、結果的に、全国から昨年の35編を大幅に上回る合計83篇のご応募をいただきました。

 本日は、その中から書類審査を勝ち抜いた5チームの皆さんにこの場でプレゼンテーションをしていただきます。いずれの論文も、「貯蓄から投資への流れを如何に促していくか」など、わが国の金融・経済が抱える課題を確りと見据えながら、学生らしいユニークな提言を伴った力作揃いとなっています。また取り上げられているテーマも、金融教育や消費者保護の観点からの提言や工夫、投資ファンド・マイクロファイナンスの活用、あるいは地域活性化の方策など、バラエティに富んだラインナップとなっています。私は審査員という立場にありますが、同時に政策へのヒントも探りながら皆さんのプレゼンテーションを見聞きしたいと思っています。

 本日は、日本銀行の外から、生活経済ジャーナリストの高橋伸子様、経済同友会副代表幹事の林野宏様のお二人に審査員に加わっていただきました。日本銀行内部からの審査員3名ともども、学生の皆さんと有意義な討議ができればと願っています。

 なお、ご来場の皆さんには、後ほど日本銀行内の見学ツアーにご参加いただくことも予定していますので、この機会に、日本銀行についてのご理解とご関心も深めていただければと思います。

 それでは、前回にも増して活発で実り多い決勝となることを祈念しまして、私からのご挨拶とさせていただきます。

以上